一戸建てとマンション。購入する際のそれぞれのメリットとデメリット

  • 住まい購入のポイント

マイホームの購入は人生の中でも買い物のひとつです。ネットショッピングで購入する洋服や靴のように、「気に入らなかったから」、「思っていたものと違ったから」という理由で簡単に返品することはできないため、しっかり時間をかけて納得のいく物件を探すのが理想的でしょう。ところが、いざ物件探しをはじめてみたところ、一戸建てが良いのかマンションが良いのかわからなくなってしまったという方は意外と多いものです。
そこで今回は、マイホームを購入する際に知っておくべき、一戸建てとマンションそれぞれのメリットとデメリットについて、詳しく解説していきます。

一戸建てのメリット

それではまず、一戸建てのメリットについて詳しく見ていきましょう。

管理費や修繕積立金、駐車場代がかからない

マンションの場合は月々の管理費や修繕積立金、駐車場代の支払いが月々発生しますが、一戸建ての場合は土地と家を購入してしまえばそういった出費がありません。もちろん、長期的にはメンテナンスや修繕費用が必要になりますが、マンションと比較すると月々のランニングコストは割安になります。

資産価値が下がりにくい

土地付き一戸建ての場合には、例え建物が古くなってしまったとしても土地がついているため、マンションに比べると資産価値が下がりにくいというメリットがあります。

プライバシーが確保できる

一般的な一戸建て住宅は、両隣とも適度な距離が保たれているため、プライバシーがしっかりと確保できるという魅力があります。マンションやアパートなどの集合住宅では、洗濯機を回すのにも、掃除機をかけるのにも時間を気にする必要がありますが、一戸建ての場合にはそうした心配も不要です。

好きな設備を追加できる

一戸建ての場合は、比較的自由に設備を追加したり、リフォームや増改築をしたりすることが可能です。マンションの場合は玄関ドアなどの共有部分を変えることができなかったり、ソーラーパネルなど設置できない設備もあります。

一戸建てのデメリット

次に、一戸建てのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

メンテナンスを自分で行う必要がある

一戸建てにはマンションのように管理費や修繕積立金の支払いが必要ありませんが、その分管理やメンテナンスを自分で行う必要があります。外壁の塗装や家の修繕、庭の草むしりなど計画から手配まで自分でやらなくてはいけない分、手間はかかります。

セキュリティ面ではマンションに劣る

オートロックや防犯カメラなどのセキュリティが充実しているマンションに比べて、一戸建て住宅はどうしても防犯面で劣るというデメリットがあります。

マンションのメリット

では、マンションにはどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

利便性が良い

マンションは一般的に駅の近くや公共交通機関が充実しているところ、周辺に商業施設が充実しているような好立地に建てられていることが多いため、通勤通学や日常の買い物など、生活をするうえでの利便性の高さが大きな魅力のひとつです。通常、利便性の高い場所というのは土地の価格が高くなりますが、マンションは物件価格に占める土地代が少ないため、戸建住宅よりも好立地に住むことができるのもメリットと言えるでしょう。

共用設備が充実している

マンションは、広々としたエントランス、エレベーター、駐輪場、24時間いつでも利用できるゴミ捨て場など、共用部分が充実しているのもメリットのひとつです。近頃は、来客が宿泊する時に使用できるゲストルームや、居住者が利用できるスポーツジムなどがあるマンションも。こうした共用部分の清掃やメンテナンスは、月々支払っている管理費によって管理会社が行ってくれるため、居住者の負担がないのも魅力的です。

防犯性が一戸建てに比べて高い

エントランス部分がオートロックで管理されているマンションは、一戸建てに比べて外部の人が立ち入りにくいため、防犯性の面でも安心感があります。敷地内のいたるところに防犯カメラが設置されていたり、管理人が常駐しているマンションも多く、子どもを安心して留守番させられることから、共働き世帯にも人気です。

マンションのデメリット

利便性や防犯性の高さが魅力のマンションですが、一方で以下のようなポイントがデメリットとして指摘されることがあります。

管理費や修繕積立金、駐車場代がかかる

マンションは共用部分や建物の掃除やメンテナンスを管理会社が担ってくれるのが大きな魅力ですが、居住者にはその分月々発生する管理費や修繕積立金の支払いが負担となってしまうことも。また、車を所有している場合には駐車場代が別途必要になることも多く、ローン返済と合わせると毎月の支払いが高額になってしまうケースも少なくありません。

資産価値が下がりやすい

マンションは一戸あたりの土地の価格が低いため、一戸建てと比べて資産価値が下がりやすいのがデメリットのひとつです。駅から遠く離れているなど、利便性の悪い立地に建つマンションは特に、都心部に建つマンションと比べて資産価値が低くなる傾向にあります。

騒音トラブルが起きやすい

マンションは上下左右が他の住戸と隣接していることから、騒音トラブルが起きやすいというデメリットもあります。子どものいる世帯では、足音などの生活音にも気を配らなくてはいけなかったり、反対に隣や上階の騒音が気になってしまったりすることも。

一戸建てとマンションにはそれぞれにメリットとデメリットがあります。どちらを購入するべきか迷った時には、ぜひ上記でご紹介した内容を参考にしてみてください。