エアコン暖房の電気代はいくら?各社製品を徹底比較!

  • 省エネ・節電のコツ

冬の暖房といえばエアコン。エアコンは暖房器具で1番使われている家電製品なので、電気代を気にされる方が多いのではないでしょうか?今回はエアコンを製品ごとに比べて電気代を出しました。また、エアコン暖房時の最適な設定温度や電気代を節約する方法なども解説いたします。是非参考にしてみてください。

エアコンの暖房の電気代はいくら?各社の最新機種を比較!

エアコンの暖房機能を使用したときにかかる電気代を各社の最新機種(2023年モデル)を比較しながら、その平均値をエアコンの電気代としてお伝えしたいと思います。

以下は6畳タイプのエアコンの暖房使用時にかかる最小消費電力と最大消費電力を各社から引用し、1時間の電気代を算出したものです。

主に6畳 最小消費電力(W) 最大消費電力(W) 期間消費電力量(kWh) 1時間の電気代(円)
DAIKIN AN223AEBKS-W 130 1,280 717 4.0~39.7
Panasonic CS-223DFL-W 125 1,280 566 3.9~39.7
SHARP AY-R22DH 140 1,280 506 4.3~39.7
三菱電機 MSZ-GV2223-W 135 1,315 717 4.2~40.7
日立 RAS-AJ22N 160 1,175 470 5.0~36.4

※1kWhあたり31円で計算

※期間消費電力量とは、JIS規格に基づき運転した際の目安となる値です。

 

エアコンの暖房を1時間使った場合、平均4円~40円の電気代がかかることが分かりました。上記の電気代は最新機種で計算したため、ご家庭のエアコンの性能や部屋の広さ、設定温度によって異なります。

部屋の広さ別でみるエアコンの暖房の電気代

先ほどの表は各社6畳タイプの電気代を比較していました。ここでは6畳~20畳までの広さ別で計算しました。ご家庭のエアコンを確認してこちらの表をご覧ください。

広さ 最小消費電力(W) 最大消費電力(W) 期間消費電力量(kWh) 1時間の電気代(円)
6畳 105 1,930 426 13.2
8畳 105 1,980 515 15.9
10畳 105 1,980 690 21.4
12畳 105 1,980 915 28.3
14畳 110 4,000 1,160 35.9
18畳 110 4,000 1,500 46.5
20畳 110 4,000 1,630 50.5

※Panasonic Xシリーズ引用

※1kWhあたり31円で計算

機種によってエアコンの電気代は異なってきます。ご自宅の機種の詳細な電気代が知りたい方は、下記の計算式で求めることができます。

 

消費電力(W)÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh)

 

消費電力は説明書や仕様書に記載があるので、型番などで検索してお調べいただければと思います。

新しい機種の方が省エネ

古い機種よりも最新機種の方が省エネ機能は有能な傾向にあります。

例えば、Panasonicの「Xシリーズ」を例にあげたとき、古い機種では下記のような電気代になります。

 

発売年

6畳

8畳

10畳

2007年発売

 

CS-X228A

年間電気代:20,708円

期間消費電力量:668kWh

CS-X258A

年間電気代:23,529円

期間消費電力量:759kWh

CS-X288A

年間電気代:26,350円

期間消費電力量:850kWh

2012年発売

 

CS-X223C

年間電気代:20,956円

期間消費電力量:676kWh

CS-X253C

年間電気代:20,956円

期間消費電力量:676kWh

CS-X282D

年間電気代:23,126円

期間消費電力量:746kWh

 

広い部屋に対応したエアコンの場合、最新機種の方が電気代は安いことがお分かりいただけたと思います。メーカーの定める標準使用期間は10年となっているので、10年以上同じエアコンを利用している方は買い替えを検討してみてもいいかもしれません。

エアコンの暖房の設定温度は何度が適温?

前項ではエアコンの暖房1時間あたりの電気代をお伝えしましたが、エアコンは設定温度によっても電気代が変わります。

環境省が推奨している室温は20℃、JIS規格で定められた期間消費電力量の基準となる暖房の温度も20℃です。つまり、エアコンの暖房の適正温度は20℃であると考えられます。

そうは言っても20℃では寒いと感じる方も多いのではないでしょうか。そこで次に、エアコンとセットで使うと良い家電製品をご紹介します。

エアコンの暖房に+○○であたたかい!電気代節約にも効果的!

ここからはエアコンと一緒に使うだけで温かくなる家電製品を紹介します。エアコンよりも電気代が安い製品を併用することで電気代の削減につながります。皆さんも以下を実践して設定温度マイナス1℃を目指しましょう!

エアコン+サーキュレーター

まず空気の性質についてお話します。空気は暖かいと上にあがり、冷たいと下にさがる性質があります。そのため、エアコンで暖められた空気は天井付近に溜まるので、足元は冷えてしまいます。そこで活用したいのが、サーキュレーターです。天井に向けて風を送ると、暖かい空気が室内全体に循環するのです。

ちなみにサーキュレーターは1時間で1円もかからないので、暖かい空気が循環すればエアコンの温度を下げられるかもしれません。

エアコン+こたつ

先ほどもお伝えしたとおり、暖かい空気は上に、冷たい空気は下にいきます。ということは、足元を温める家電製品はエアコンと相性が良いということです。足元が冷えると身体の冷えにもつながりますので、室内はエアコンで暖めて、足元の冷えやすい場所はこたつで温めると良いでしょう。

また、エアコンは1時間で約16円かかるのに対して、こたつは2~5円ほどです。エアコンの設定温度を1℃下げて、こたつを利用すれば電気代節約につながります。

エアコン+加湿器

まず湿度と体感温度の関係性に関してお話します。湿度が低いと皮膚から汗が蒸発しやすくなり、体温低下につながります。そのため、湿度が高いと体感温度が高くなるのです。エアコンと加湿器を一緒に使うことで蒸発が抑えられ、体感温度が保たれます。

また、喉やお肌の乾燥、ウイルス予防にも加湿器は効果的ですし、1時間当たりの電気代が1円ほどなのでエアコンと一緒に使うことをオススメします。なお、湿度は40%~60%が良いそうです。

エアコンの暖房の電気代を節約する方法

実はエアコンは冷房よりも、暖房の方が電気代は高くなります。

なぜかというと、夏場の気温が30℃の時にエアコンの冷房を28℃に設定した場合、その差は2℃です。しかし、冬場は気温10℃の時にエアコンの暖房を20℃に設定した場合、その差は10℃になります。この差こそ、暖房の電気代が高いという証拠です。

それではどのように節約していけばいいのでしょうか?冬場のエアコンの電気代を節約する方法をご紹介いたします。

月に1・2回掃除をする

シーズン前にエアコンを掃除する人は多いと思います。しかし、毎日のように使っていれば汚れます。月に1回か2回はフィルターの掃除をしましょう。掃除機で埃を吸い取るだけでも構いません。汚れが落ちない場合は、水洗いをしてよく乾かしましょう。こまめに掃除をすることで、エアコンのパフォーマンスが良くなるので電気代削減になります。

また、室外機の周りには何も置かないようにしましょう。近くに物があるとパフォーマンスが落ちてしまうので気を付けましょう。

窓に断熱シートを貼る

エアコンで室内を暖めても、窓から50%ほど放出されているそうです。そこで、暖かい空気を逃がさないように窓には断熱シートを貼りましょう。断熱シートは同時に窓からの冷気をシャットアウトして、室内への冷気の侵入を防ぐこともできます。また、嬉しいことに断熱シートを貼ると結露を防ぎ、カビの発生も防いでくれます。断熱シートは100円ショップやホームセンターで比較的安く購入することができます。

カーテンを厚手にする

これは断熱シートと同じ原理ですが、冷気を入れず、暖気を逃がさないようにカーテンは厚手で、尚且つ床ギリギリのものにしましょう。カーテンを閉め切れば暖気が逃げるのを防げます。但し、日中はカーテンを開けて太陽の光を取り入れるようにしましょう。自然の力で部屋を暖めることができれば電気代は削減できます。

暖かい服装にする

部屋着をモコモコ素材にしたり、靴下を履いたりするだけで温かくなります。また、ひざ掛けを使ったり、最近は着る毛布などもあるので温まるグッズを取り入れたりするのも良いですね。家でも暖かい服装にするだけで節電につながります。

部屋着を好きなものにすると、お家時間も楽しくなります。最近では「着る毛布」なども話題になっており、いろいろなメーカーから個性的な部屋着が出ています。気になった方は是非調べてみてください。

暖かい飲み物を飲む

身体の冷えを体内から温めるには、暖かい飲み物を飲むと良いでしょう。紅茶やココア、しょうが湯などは身体を温めるのに効果的な飲み物です。温活は身体にもいいのでオススメです。逆に緑茶や麦茶、ジュースなどは身体を冷やす飲み物なので気を付けて飲みましょう。体内から温めて、健康&節電を目指しましょう。

 

冬の節約についてはこちらの記事でもまとめています。是非あわせて参考にしてみてください。

 

エアコンの暖房は1番電気代を使うと思います。でも、今回お伝えした家電製品の併用や節約術を活用して、電気代を抑えながら寒い冬を乗り越えましょう。