除湿機の電気代はいくら?どのタイプが安いのか!1番使えるのはどれ?

  • 省エネ・節電のコツ

除湿機といえば室内の湿気を取る製品ですが、近年は衣類乾燥としてよく使われています。そのため1年中除湿機を使っている方もいると思います。そこで今回は、気になる除湿機の電気代を解説いたします。種類によって特徴や電気代が変わるので、そちらも詳しく説明します。

除湿機の電気代は1時間いくらかかる?

除湿機の目的は湿気を取ることです。空気中の水分を除湿機に取り込み、水滴化することで室内の湿度を下げます。本題の電気代ですが、除湿機の種類によって差があるので種類別で計算します。

コンプレッサー式1時間の電気代:4.4円

(アイリスオーヤマIJC-H65より引用し計算)消費電力:162W、除湿能力:5.5L/日

デシカント式1時間の電気代:おまかせ8.0円/仕上げ・速乾12.6円

(Panasonic F-YZTX60より引用し計算)消費電力:おまかせ295W/仕上げ・速乾465W、除湿能力:5.4L/日

ハイブリット式1時間の電気代:4.7円

(SHARP CV-L71より引用し計算)消費電力:175W、除湿能力:6.3 L/日

※電気代は1kWhあたり27円で、各社製品の消費電力を基に計算しました。製品によって異なりますので参考程度にご覧ください。

上記のように種類によって、電気代に差が出るのは除湿の仕組みが異なるからです。次は各種類の特徴を説明します。

夏におすすめ!コンプレッサー式

コンプレッサー式は空気中の湿気を取り入れ、冷却器で冷やすことで水滴にします。水滴は水タンクに溜まり、冷やされた空気は外に出されます。特徴としては、冷やすことで除湿するため、室温が低い時よりも高い時の方が効果的です。また、デシカント式よりも消費電力が低いので電気代が安く抑えられます。以上のことからコンプレッサー式は夏場に適しています。

冬におすすめ!デシカント式

デシカント式は空気中の湿気を取り入れ、ゼオライトという乾燥材で湿気を吸収させ、ヒーターで温めることで乾燥した空気を排出します。なお、乾燥材で吸収した湿気は熱交換器で水滴にし、水タンクに溜まる仕組みです。特徴としては、ヒーターが搭載されているので室温が低くても除湿能力が高いことと、衣類が乾きやすいことです。コンプレッサーがないので、音が静かなことも特徴です。以上のことからデシカント式は冬場におすすめします。

夏も冬もOK!ハイブリット式

ハイブリット式はその名のとおり、コンプレッサー式とデシカント式が一緒になった製品です。そのため1年中快適に除湿ができます。但し、両方の機能が搭載されているためサイズ感が大きくなることと、本体価格が高くなることがデメリットです。1年中使えるのはハイブリット式ですが、梅雨の時期だけ使うなら電気代が安いコンプレッサー式でも良いかもしれません。しかし、衣類乾燥として使用するならカラッと乾くヒーター搭載のデシカント式が良いでしょう。

衣類を乾かすのにかかる時間は?

除湿機を利用して部屋干しをする方も多いですよね。そこで、衣類乾燥にかかる時間を調べてみました。衣類2kgに対し、乾燥にかかる時間はおよそ110分です。早く乾くものだと43分ほど、長くても180分ほどで乾く製品が多いです。性能や部屋の広さ、その時の湿度によって乾燥時間は異なります。なお、衣類乾燥モードは通常の除湿モードよりも消費電力がかかり、電気代が高くなるので使いすぎには注意しましょう。

除湿機の電気代を節約!衣類を早く乾かすコツ

ここまでは各種の電気代を紹介しましたが、今よりも電気代が節約できたら嬉しいですよね。そこでここからは除湿機の電気代を節約する方法を紹介します。衣類乾燥時に節約ポイントは多く隠れているので、ぜひ試してみてください。

除湿機の手入れをする

吸気口のフィルターは空気中の湿気を取り入れる場所なので、埃が溜まりやすいです。フィルターの手入れをしないと、除湿効率が下がるので注意しましょう。手入れの頻度としては2週間に1回、掃除機で埃を吸い取る程度で大丈夫です。手入れをすることで除湿効率を下げずに使えるので、節約につながります。

扇風機やサーキュレーターを併用する

衣類乾燥時は扇風機やサーキュレーターを併用すると節電になります。除湿機で湿気を取って乾燥させるので、風を送るのは不要だと思いがちですが、衣類から出た水分は空気中でも衣類の近くに溜まっています。そこで風を送り室内全体に分散させることで、効率よく乾かすことができるのです。なお、扇風機やサーキュレーターは電気代も安いので、早く乾かして除湿機を使う時間が減れば電気代節約になります。

隙間をあけて衣類を干す

衣類の隙間をあけることで風通りが良くなります。風通りが良いと衣類も早く乾くので、嫌な臭い残りもなくなりますし、除湿機の電気代節約にもつながります。また、乾きにくい衣類は除湿機の1番近くに干してあげると乾きが良くなるので、配置も一緒に考えながら干してみてください。

以上で除湿機の電気代節約方法は終わりになります。除湿機は湿気が気になる梅雨の時期にも、冬の寒さで衣類が乾きにくい時期にも使える便利な家電なので、今回紹介した節約方法を取り入れて使ってみてください。