スマートでんきコラム

食洗機の電気代はどれくらい? 光熱費節約につながる使い方のコツ


汚れた食器類を自動で洗ってくれる家庭用食器洗い機(以下、食洗機)。共働き世帯が増える中、家事の負担を減らしてくれる優れものとして1990年代から徐々に需要が拡大し、内閣府の調査によると現在の普及率は3割を突破。今ではロボット掃除機、ドラム式全自動洗濯乾燥機と並んで”現代の新・三種の神器”と呼ばれるまでになりました。そんな食洗機ですが、気がかりはやはり電気代。便利な反面、手洗いと比べて光熱費がかさんでしまうのでは?と不安を感じている方のために、実際にかかるコストの詳細と、節約のポイントについてまとめてみました。

食洗機の消費電力や電気代はどのくらい?

毎日使う食洗機だからこそ、知っておきたいのは消費電力と電気代です。洗う食器の点数などさまざまな条件によってその数値は異なりますが、ここでは4~5人家族の場合(食器40点、小物20点、水温20度)でシミュレーションしたデータを紹介します。電気料金は、全国家庭電気製品公正取引協議会で定められている「1kWh単価 27.0円」で計算しています。

庫内容積約50Lの家庭用大型食洗機を使用する場合、1回当たりで消費する電力は約770Whで、電気代は約20.8円。この条件で1日2回使用した場合、1ヶ月に消費する電力は770×2×30=約46,200Wh、電気代は20.8×2×30=約1,248円となります。
そこに洗剤代や水道代も加味して計算すると、1回に洗剤5gで約3.2円、水約11Lで約2.8円を使うと仮定して、1回で20.8+3.2+2.8=約26・8円、1ヶ月では(20.8+3.2+2.8)×2×30=約1,608円となります。
1ヶ月1,248円の電気代で家事の手間と時間を短縮してくれる食洗機は、優秀なお手伝いさんと言えそうですね。

手洗いと比較するとどっちがお得?

食洗機の消費電力や電気代が分かったところで、次は食器をお湯で手洗いをした場合と比較してみましょう。食洗機の場合と同じく、条件は4~5人家族の場合(食器40点、小物20点、水温20度)。お湯を作るエネルギーは都市ガスを使い、1立方メートル当たりの目安単価は166円として計算します。
手洗い1回当たりのガス消費量は約0.17立方メートルで、ガス代は約28.2円。この条件で1日2回使用した場合、1ヶ月に消費するガスは0.17×2×30=約10.2立方メートル、ガス代は28.2×2×30=約1,692円となります。

そこに洗剤代や水道代も加味して計算すると、1回に洗剤約9.6mLで約5.5円、水約75Lで約18.9円を使うと仮定して、1回で28.2+5.5+18.9=約52.6円、1ヶ月では(28.2+5.5+18.9)×2×30=約3,156円となります。食洗機は1回当たり約26・8円、1ヶ月で約1,608円ですから、手洗いと比較すると食洗機にかかるコストは約半分となり、大幅な節約が見込めることがわかりますね。

ただし、これはあくまで4~5人分の食器をまとめて洗った場合のシミュレーション結果。1~2人分の少ない食器を洗う時は、手洗いの方が安くなる可能性があります。食器の量に応じて、食洗機と手洗いをうまく使い分けることが節約のポイントです。

食洗機の電気代を節約するポイント

食洗機は手洗いよりも低コストであることが分かりましたが、使い方次第ではさらなる節約も可能です。今よりもっとお得に使うために実行したい3つのポイントをご紹介します。

できるだけまとめて洗う

お得で便利な食洗機ですが、実はごく少量の食器を洗うにはやや不向きです。「少量洗いコース」が搭載されている機種もありますが、それは食器20点ほどまでの量を想定したものですので、コップ数個やお皿数枚を洗う程度では電力や水量が無駄になってしまいます。

食洗機のコストを節約するには、数点ほどの食器は洗わずに水につけておき、十分にたまってから食洗機でまとめて洗うようにした方が良いでしょう。ただし、食器の間隔が極端に狭いと洗い残しが発生しやすいので、詰め込み過ぎには注意です。

乾燥機能を使わない

乾燥機能がついている食洗機の場合、電力の大部分は乾燥に使われます。その割合は洗浄機能にかかる電力のおよそ10倍とも言われているので、乾燥機能を切っておけば電気代を大幅に節約することが可能です。

そうはいっても濡れた食器をいちいち拭くのは面倒なもの。そこで、お勧めしたいのが”余熱”による乾燥です。食洗機は温水で食器を洗浄するため、余熱を利用すればある程度食器を乾燥させることができます。海外製の食洗機に搭載された「余熱乾燥システム」を使えばもっとしっかりと乾かすことができるので、新規導入を考えている方は参考にしてみてください。

電気代の安い時間帯に使用する

割高な日中を避け、お得な夜間の時間帯に使用することで、食洗機の電気代はもっと下げることができます。たとえば東京電力のオール電化住宅向けプランでは、午前6時から深夜1時までは25.80円/1kWhであるのに対し、深夜1時から午前6時までは17.78円/1kWhとかなりの低料金(2019年11月分以降)。毎日使うことを考えたら大きな節約になるでしょう。

もちろん、わざわざ夜間まで待って作動させる必要はありません。寝る前に食器を洗浄機にセットしておき、タイマー機能で夜間に動かせばよいのです。安くなる料金区分は申し込んでいるプランによって異なりますので、よく確認した上でタイマーを設定しておきましょう。

 
食洗機は、手洗いよりも低コストで面倒な食器洗いをサポートしてくれる家事の強い味方です。食洗機をお使いの方、または購入を検討している方は、上記を参考にして節電に励み、毎日をお得に過ごしましょう。



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