光熱費の平均ってどれくらい?節約するにはどうしたらいいの?

  • 省エネ・節電のコツ

毎月の出費となる光熱費ですが、自分の光熱費が高いのかも安いのかもわからずそのままにしている、という方も多いのではないでしょうか。ここでは、世帯別にみた平均の光熱費と、各光熱費の節約術について解説していきます。

光熱費の平均ってどれくらい?

必ず出費として出ていく光熱費が抑えられたらとっても嬉しいですよね。家族の人数や季節、地域によってかかる光熱費は変わってきますが、ここでは世帯別の平均金額をご紹介します。自分の光熱費が高いのか安いのか把握する材料としてみてください。

 一人暮らしの場合

光熱費 1月~3月 4月~6月 7月~9月 10月~12月
ガス代 ¥3,599 ¥3,121 ¥2,102 ¥2,440
電気代 ¥7,123 ¥5,175 ¥5,059 ¥5,184
水道代 ¥2,098 ¥2,139 ¥2,023 ¥2,224
その他光熱費 ¥1,740 ¥534 ¥195 ¥940

ご自身の明細と見比べてみていかがでしょうか。使用用途の多い電気代が他と比べて高いといった内容となっています。あくまで平均なので、IHコンロなのかガスコンロかなのかで電気料金とガス料金の差はでてくるかとは思います。一人暮らしの各光熱費の平均を出してみました。(参考:総務省統計局「家計調査」2019年)光熱費全体の平均は約11,425円です。

また、冷暖房を使う時期に高くなり、特に冬場は7000円台を超えてきます。同様に、ガス代に関しても、冬場になると、水温が低いこととお風呂にお湯を張る機会が増えることなどから、少し高くなっています。

一方で、水道代は年間通して、季節に大きな差はありませんが、地域によって、水道代が変わってくるので、比較の際には注意が必要です。

 二人暮らしの場合

光熱費 1月~3月 4月~6月 7月~9月 10月~12月
ガス代 ¥6,160 ¥5,079 ¥3,167 ¥3,545
電気代 ¥11,973 ¥9,443 ¥8,660 ¥8,540
水道代 ¥4,129 ¥4,122 ¥4,108 ¥4,033
その他光熱費 ¥2,706 ¥814 ¥310 ¥1,608

二人暮らしの場合の光熱費全体の平均は約19,599円です。

一人暮らしと比べて約1.7倍の結果となっています。一人暮らし同様、冬場になると、ガス代と電気代が高くなります。しかし、使用用途が共同で使えるものが多いため(冷暖房やテレビ、料理など)、一人暮らしの平均から単純に2倍というわけではなく、若干ながらもお得感がでます。逆に水道代に関しては、ほぼ2倍でした。

三人暮らしの場合

光熱費 1月~3月 4月~6月 7月~9月 10月~12月
ガス代 ¥6,933 ¥5,620 ¥3,650 ¥4,041
電気代 ¥13,898 ¥10,841 ¥9,961 ¥9,763
水道代 ¥5,230 ¥5,398 ¥5,184 ¥5,229
その他光熱費 ¥2,507 ¥735 ¥351 ¥1,392

三人暮らしの全体の光熱費の平均は約22,683円でした。

一人暮らしと比べると、約2倍です。二人暮らしの結果同様、水道代がぐんと高くなっています。ただし、光熱費の大半を占めているのは、電気代となっており、電気代をどう節約していくかが肝となりそうです。

電気代の節約方法

どの世帯人数でも最もお金がかかっていたのが電気代です。光熱費の全体を一気に下げたい場合は、電気代の節約からしていくのが効果的かもしれません。

節約術①電気プランを見直す

電力会社を見直したことがない、という方は要チェックです。

2016年4月に「電力自由化」が始まり、好きな電力会社を選ぶことができるようになりました。それに伴い、多くの企業が電力の供給を始め、さまざまな料金プランが打ち出されています。会社とプランが多すぎてよくわからないからそのままにしている、という方も多いかとは思いますが、切り替え自体は簡単なので、自分に合ったプランを探してみてください。

ただし、契約するアンペア数には注意が必要です。あまり気にしていない方も多いかとは思いますが、高いアンペア数になればなるほど、高くなっていきます。自分の生活にあったアンペア数を把握した上で契約を見直しましょう。

電気料金について詳しく知りたい方はコチラ

節約術②家電をかえる

今使っている家電はいつ買ったものか把握をしているでしょうか。10年以上前に買った家電は買い替えたほうがいいかもしれません。今の家電は、省エネ機能が優れているため、消費電力を抑えることができ、長期的にみればお得となります。電気代が気になる方は、家電を買い替えてみてはいかがでしょうか。

とはいえ、購入金額がかかってしまうのはちょっと、、、という方は、使い方を変えてみましょう。

例えば、最も消費電力が大きくなる、エアコン。フィルターの掃除や室外機の周りの整備は基本的なことですが、扇風機の活用をするのも効率的な使い方です。

扇風機の電気代は安い!電気代節約の鍵は扇風機にある!

使い方に少し気を使うことで、節電へとつながります。

節約術③待機電力をなくす

待機電力とは、家電製品の電源が切れている状態でも消費する電力のことを指します。そこまでの金額ではないだろうと思う方もいらっしゃるかと思いますが、待機電力は一般家庭の電力のおおよそ5%~10%を占めていると言われています。お部屋を見渡してみて、コンセントにつないだまま使っていない家電製品はないでしょうか。特にエアコンの待機電力は多くなっているので、使わないときはコンセントを抜いておくのがいいでしょう。また、節電タップを使用するのもオススメです。プラグを差し込む部分に個別のスイッチがついており、節電が可能となります。

ガス代の節約方法

ガス代についてはまずどこで多く使っているのかを把握しましょう。一般的に、最も多くガスを使用する場所はお風呂と台所(ガスコンロの場合)です。平均よりも多く使用している方に関しては、その二つの場所での使い方に気を付ければ大幅に節約ができそうです。

節約術①お風呂場での一工夫

今のお湯の量や温度は適切でしょうか。お湯を沸かすのにガスを使うので、お湯が多ければ多いほど、温度が高ければ高いほど、ガス代がかかってきます。家族で住んでいる方は追い炊きを使うことも多いかと思います。一回でも追い炊きの回数を減らせれば節約になるので、蓋や保温シートを活用し、できるだけ温度を保つようにしましょう。

逆に一人暮らしの方はシャワーで済ませることもあるかと思います。もちろんシャワーもお湯ですから、こまめに止めながら使用するのが効果的です。

他にも節水シャワーヘッドや自動でお湯はりを止めてくれるようなグッズがあるので、取り入れてみるのも一つの手です。お風呂場での節約は、水道代の節約にもなるので積極的に取り入れてみてください。

節約術②台所で一工夫

台所での節約に関しては、いかにガスコンロの使い方を工夫できるかが重要となってきます。まずは、水は常温で保存をしたり、冷凍した食材は冷蔵庫で解凍してから使ったり、加熱するものの温度はあらかじめ気を遣っておきましょう。また、調理器具に関しても、使い方ひとつで節約ができます。小さい鍋よりも大きな鍋を使うようことによって、熱効率が良くなります。鍋の底から火がはみ出てしまうと、その分熱が無駄になってしまうため、もし、小さい鍋を使う場合には、火力をしっかり調整して使用することがポイントとなります。

水道代の節約方法

時季で変化は大きくない水道料金ですが、節約術を身に着けてしまえば、年間の水道料金節約につながりやすいです。

節約術①流しっぱなしに注意

シャワーや歯磨き、食器洗いの際に、水を流しっぱなしにしていませんか。

ちょっとした時間と思っていても、流れる水の量は意外と多いです。例えば、シャワーを1分流しっぱなしにした場合、約12Lもの水が流れます。冬場、体を温めるのに長い時間シャワーを浴びることがあるかとは思いますが、一度、お湯をためるのとシャワーで温まるのと、どちらがお得か計算をしてみてください。

節約術②適切な量を使用

トイレでの使用方法ですが、レバーの大・小の使い分けはしているでしょうか。使用時の音を消すために、二度流しをしていないでしょうか。

洗濯機を一回まわすときの、洗濯物の量は少なすぎませんか。大量に洗うと、汚れが落ちにくくなってしまいますが、洗濯量が多くても少なくても水の量はそこまで変わらないので、ある程度溜まってからまわす方が節約になります。

小さなことではありますが、一緒に住んでいる人数が増えた分だけ水道料金も等倍になるので、協力して適切な使用量にすることで節約ができます。

さいごに

光熱費の平均的な金額から節約術を簡単にまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。光熱費は毎月必ずかかるものですから、ちょっとした金額であっても、年間で見れば、大きな節約になるかと思います。