パソコンの電気代はいくら?電気代の計算と節電方法を紹介

  • 省エネ・節電のコツ

最近はリモートワーク在宅勤務でパソコンを自宅で使う機会が増えています。そうなると気になるのがパソコンの電気代です。今回はノートPCとデスクトップPCに分けて電気代を計算し、節電方法まで紹介いたします。

パソコンの電気代を計算

パソコンの電気代を計算する際に必要になるのが消費電力です。パソコンの消費電力×電気代の単価×時間で電気代が求められます。今回は、電気代の単価を1kWhあたり27円で計算します(新電力料金目安単価 全国家庭電気製品公正取引協議会より)。

実際に電気代を計算してみたところ、パソコンの電気代は1時間で0.2~1.0円ほどでした。これを1日8時間使ったとすると1.6~8円ほどになります。また、1ヶ月毎日使ったとすると48~240円になります。

この金額の差はノートPCとデスクトップPCによって大きく違いがあるので、次はそれぞれの電気代を計算してみましょう。

ノートPCの電気代

在宅勤務となるとノートPCを使っている人が多いと思います。ここからは「FUJITSU 15.6型ワイド ノートPC LIFEBOOK THシリーズ FMVT77E3L」と「NEC 15.6型ワイド ノートPC LAVIE VEGA LV950/RAL」を使用して、計算していきたいと思います。

  消費電力(W) 1時間(円) 3時間(円) 8時間(円)
FUJITSU 6.7 0.2 0.5 1.4
NEC 9.0 0.2 0.7 1.9

※1kWhあたり27円で計算

1日8時間使用したとすると、約1.7円の電気代がかかります。1ヶ月(30日間)毎日使用したとすると、約50.9円の電気代がかかります。これは標準時の消費電力で計算したため、起動時にかかる最大時消費電力や周辺機器の接続などを含めると変わるので、平均的な電気代とお考えください。

デスクトップPCの電気代

こちらも「FUJITSU 23.8型ワイド デスクトップPC ESPRIMO FHシリーズ FMVF77E3B」と「NEC 23.8型ワイド デスクトップPC LAVIE Home All-in-one HA770/RA」を使用して計算していきたいと思います。

  消費電力(W) 1時間(円) 3時間(円) 8時間(円)
FUJITSU 26.0 0.7 2.1 5.6
NEC 38.0 1.0 3.1 8.2

※1kWhあたり27円で計算

1日8時間使用した場合、約6.9円の電気代がかかります。1ヶ月(30日間)毎日使用したとすると、約207.4円の電気代がかかります。こちらも標準時の消費電力を基に計算したので平均の電気代とお考えください。

つけっぱなしにしたら電気代はどうなる?

24時間シャットダウンせず、スリープモードにもせず、つけっぱなしにした場合の電気代はいくらかかるのでしょうか。計算してみたいと思います。

・ノートPC1日つけっぱなし

先ほどのFUJITSUとNECの消費電力を基に計算すると、24時間使用した場合は約5.1円になります。なお、8時間の通常使用で16時間スリープにした場合を計算すると、約2.0円でした。

・デスクトップPC1日つけっぱなし

同様に、先ほどのFUJITSUとNECの消費電力を基に計算すると、24時間使用した場合は約20.7円になります。なお、8時間通常使用で16時間スリープにした場合を計算すると、約8.9円でした。

パソコンの電気代を節約するには

ここまでは電気代がいくらかかるかをお伝えしてきました。結果をみると1日10円もしませんが、在宅で仕事をする方は毎日のように使うと思います。使えば使う分、電気代は高くなるので少しでも節電したいですよね。そこで、電気代を節約する3つの方法を紹介いたします。

ディスプレイの明るさを調節する

Microsoft社の調査によると、明るさの度合い(輝度)を100%から40%へ下げた場合、23%の電気代の削減になるとのことです。明るすぎると目の疲れにもつながりますので、適度な明るさに調節して節電を心掛けましょう。

なお、明るさの調節は基本的に「設定」から変更できます。キーボードやディスプレイからも簡単に変更できる製品もあるので是非お試しください。

省電力モードに設定する

一定時間操作を行わなかった場合、自動的にスリープ状態にする設定ができます。それを省電力モードといいます。

省電力モードにするには「設定」から変更できます。1分から設定が行え、好みの値に設定できます。この設定を行っておくことで、自動的に省電力モードになるので意識せずとも節電になります。

シャットダウンとスリープを使い分ける

まずはじめに、パソコンの状態変化を整理します。

  • 起動(瞬間的だが、5つの状態の中で1番消費電力が高い)
  • 作業時(消費電力は起動よりはかからないが高め)
  • スリープ時(消費電力は作業時より低く、シャットダウンよりやや高め)
  • シャットダウン時(起動と同様、瞬間的に消費電力がかかるので高い)
  • シャットダウン/電源オフ(消費電力は待機電力のみで1番消費電力が低い)

この5つの状態から、離席や休憩中のスリープとシャットダウンを使い分ける境目を解説します。

「シャットダウン」は、④シャットダウン時と①起動の瞬間的な消費電力と⑤シャットダウンの待機電力を合わせた消費電力量になります。

一方で「スリープ」は、⑤シャットダウンより待機中の消費電力は多少かかりますが、スリープ前後の復旧に対する消費電力が低いです。

このことから、90分以内の離席・休憩であればスリープをする方が良いとMicrosoft社が調査結果を発表しています。皆さんもこの目安に基づいて、スリープモードとシャットダウンを使い分けてみてくださいね。

 

今回はパソコンの電気代について解説しましたが、いかがでしたか。1日の電気代を見るとそこまで高く感じませんが、パソコンは毎日のように使うものです。今回紹介した節電方法を意識して、電気代を抑えましょう。