洗濯乾燥機の電気代はいくら?意外と安い!?

  • 省エネ・節電のコツ

洗濯乾燥機の電気代は1回につき、いくらかかるかご存知でしょうか?今回は洗濯乾燥機の電気代から種類の比較、浴室乾燥機との比較まで解説いたします。最後に節約するポイントも紹介しますので、是非ご覧ください。

洗濯乾燥機の電気代

電気代の話をする前に洗濯乾燥機について軽く解説いたします。洗濯乾燥機とは洗濯の機能と乾燥の機能がセットになった製品を指します。たまに風乾燥の機能が搭載されているものがありますが、それは完全に衣類を乾かすことができないため、洗濯乾燥機とは異なりますのでご注意ください。

さて、本題の電気代についてです。

洗濯乾燥機の1回の電気代は、およそ22円~62円です。なぜこんなに開きがあるのか?気になりますよね。それは、洗濯乾燥機の種類が異なるからです。

洗濯乾燥機の種類

洗濯乾燥機は主に以下の3つの種類に分かれています。

・縦型×ヒーター

・ドラム式×ヒーター

・ドラム式×ヒートポンプ

この構造や機能の違いによって電気代に差が出ます。それではここからは種類別で詳しく説明いたします。

縦型×ヒーター タイプ

縦型×ヒーターは洗濯槽に水を溜め、水流を起こして洗うため洗浄力に優れています。また、衣類同士で擦り洗いをするため、頑固な汚れが落ちやすいのがポイントです。

一方で、乾燥に関してはドラム式に劣ると言われています。80度ほどの高温のヒーターで乾燥させるため電気代が高いですし、衣類が重なったまま乾燥させるためシワもつきやすくなります。また、ヒーターにより衣類が縮むことがありますので、衣類のタグをよく見てから乾燥をかけましょう。

ちなみに各社製品をみると1回(洗濯~乾燥)60円前後の電気代がかかるそうです。

ドラム式×ヒーター タイプ

ドラム式は洗濯槽の中で衣類が上にあがり、下に落とす構造ため衣類同士に空間ができます。隙間ができることで温風が当たりやすくなるため、ドラム式は乾燥に適しています。

洗濯機能に関しては、縦型よりも少ない水で洗いあげることができるため節水になります。しかし、ヒーターで乾燥させるタイプのため、衣類の縮みや電気代が高くなる点は変わりません。また、ヒーターを冷やすために冷却水を使用する製品もあるので、別途水道代がかかる可能性があります。

ちなみに各社製品を参考にすると1回(洗濯~乾燥)55円前後の電気代がかかるようです。

ドラム式×ヒートポンプ タイプ

ヒートポンプを使用して乾燥させているため、1回で(洗濯~乾燥)23円~32円という安さです。また、60度以下の低い温度で乾燥ができるので衣類の痛みや縮みが少ないのも特徴です。加えて、乾燥時に冷却水を使わないため節水にもなります。節電・節水ができるのはこのタイプの良いところです。

良い点が多いですが、使い方によっては生乾き臭が気になるという意見もあるようなので、そこは注意したいですね。

上記の内容を比較表でまとめてみましたので、参考になればと思います。

  洗浄力 乾燥 衣類の痛み 電気代 水道代
縦型×ヒーター
ドラム式×ヒーター
ドラム式×ヒートポンプ

 

洗濯乾燥機と浴室乾燥機の比較

ここからは乾燥機能に注目して解説いたします。

最近は浴室乾燥機を利用する人も増えていると思いますので、浴室乾燥機と洗濯乾燥機を比較していきます。

洗濯乾燥機のメリット・デメリット

・干す手間がはぶける

衣類をハンガーに掛けて干すことがないのでラクです。その分時間を有意義に使えますね。

・浴室乾燥機より電気代が安い

洗濯乾燥機は22円~62円(洗濯~乾燥)ですが、浴室乾燥機はおよそ68円(乾燥のみ)です。ヒートポンプタイプの洗濯乾燥機であれば30円~40円も安いですね。

・シワがつきやすい

洗濯物の量が多いほどシワがつきやすいです。綿や麻、レーヨンなどは特にシワになりやすいので気を付けましょう。

・乾かせる衣類が限られる

衣類のタグを見てもらうと「乾燥機にかけないでください」という表記が書いてあることが多いかもしれません。お洒落着などは特にこの表記が多いです。また、10kgの洗濯はOKでも乾燥は6kgまでという製品が多いので気を付けましょう。

浴室乾燥機のメリット・デメリット

・シワがつきにくい

ハンガーに掛けるので、しっかり伸ばして乾かすことができます。

・乾燥させる量を気にしなくて良い

浴室の広さにもよりますが、洗濯乾燥機よりも多く干すことができます。

・干す作業が発生する

ハンガーに掛けて干す、当たり前の作業ですが面倒な作業ですよね。

・洗濯乾燥機より電気代が高い

洗濯乾燥機のヒートポンプタイプであれば1回につき30円~40円も変わります。毎日使うとなれば結構な金額になりますよね。

電気代を節約するポイント

最後に洗濯乾燥機の電気代を節約するポイントついてお伝えします。以下の4つに気を付けるだけで節約に繋がりますので、是非皆さん実践してみてください。

乾燥機にかける量を減らす

洗濯乾燥機は洗濯できる量と乾燥できる量が異なります。「洗濯は10kgまでだが乾燥は6kgまで」のように製品によって規定の量がありますので、よく確認しておきましょう。規定の量を超えて乾燥させると生乾きになり、もう一度乾かさなければいけなかったり、生乾き臭がついてしまったり、しまいには洗濯乾燥機の故障につながります。洗濯乾燥機の寿命は約10年と言われています。大切に使いましょう。

速乾モードを使わない

速乾モードは1時間半程で乾かしてくれるので、すぐ使いたい衣類があった時はとても便利ですが、早く乾かすにはより高温で風を送らなければいけません。それに伴って消費電力は上がりますので、直接的に電気代を上げてしまいます。

どうしてもという時でない限り、速乾モードの使用は控えましょう。

気温や室温の差に気をつける

意外と知らない人も多いのではないでしょうか。実は説明書にも5度~35度以内での使用を勧めると記載している商品もあります。5度~35度以内でないと乾燥効率が下がるそうです。高温にならないよう室内を換気したり、逆に気温が低い時はできるだけ日中に洗濯乾燥機を使用したり、工夫することで効率を下げることなく使用しましょう。

フィルターの掃除をする

フィルターのお手入れをしないと、乾燥機能の効率低下につながります。面倒だなと思う人もいると思いますが、干すよりも断然早いですしラクです。ササっと掃除して電気代を節約しましょう。

洗濯乾燥機にはメリットもデメリットもありますが、とても便利な製品です。洗濯乾燥機を使用し、空いた時間を自由に使えるのは最大のメリットだと思います。節約ポイントで挙げた4つを意識して、洗濯乾燥機を使ってみてください。