スマートでんきコラム

電気代の1段料金とは? 段階制料金と電気代の仕組み


大手電力会社の電気料金の内訳を見ると、「1段階料金」「2段料金」「3段料金」という記載があることに気づきます。これは段階制料金というもので、大手電力会社ではスタンダードな電力プランとなっています。1段階料金や段階制料金とはどのような料金なのか、電気代の基本的な仕組みとともに解説します。

電気代の段階制料金とは?

電気代の段階制料金とは、電気を使うほど1kwhの料金単価が高くなる仕組みのことです。

何か商品を購入する際にまとめ買いで価格が割引されることはありますが、電気の段階制料金はその逆です。段階制料金は電気の使用量に応じて、“料金単価”に格差が設けられていて、電気を使えば使うほど単価が高くなっていきます。

段階制料金は1970年代のオイルショックを契機として1974年6月に導入されたもので、国民の節電を促すために電気の使用量が少ない人は安い料金、使用量が多い人は割高な料金となっています。

大手電力会社(東京電力、関西電力、中部電力、東北電力、九州電力、中国電力、四国電力、北海道電力、北陸電力、沖縄電力の10社)を使っている場合の多くは「従量電灯プラン」で契約していて、従量電灯プランの電気代はこの段階制料金です。

大手電力会社以外の新電力(大手電力会社10社以外の新しい電力会社)の場合は、300kWh、400kWh、500kWhなどの定額となる使用量のラインを選び、それ以上使用した場合は1kWhごとに料金が加算されるといった2部料金制を多く採用しています。自分の家の電力使用状況・使用電力量を把握してマッチした設定ができれば、段階制よりも2部料金制の方が電気代を節約できる可能性があります。

1段料金って何? 電気代の段階料金の内訳

大手電力会社の「従量電灯プラン」は、3段階に分けて料金単価が上っていく料金制度を採用しています。それぞれの段階料金の内訳は次のようになっています。

第1段階料金(1段料金)

第1段階料金は0~120kWhの使用電力量に適用される料金です(関西電力・中国電力は15kWh~、四国電力は11kWh~、沖縄電力は10kWh~)。国が保障すべき最低限度の水準の生活を営めるよう、ナショナルミニマムという考え方に則って低料金に設定されています。東京電力の場合、第1段階料金の料金単価は19.52円です(2019年6月現在、以下同)。

第2段階料金(2段料金)

第2段階料金は121kWh~300kWhの使用電力量に適用される料金です(北海道電力は120~280kWh)。一般家庭の標準的な使用量ゾーンであることを踏まえて、平均的な料金設定となっています。東京電力の場合、第2段階料金の料金単価は26円です。

第3段階料金(3段料金)

第3段階料金は300kWh以上の使用電力量に適用される料金です(北海道電力は280kWh以上)。第1段階と比べると5割以上割高な料金設定となっています。東京電力の場合、第3段階料金の料金単価は30.02円です。

段階制料金の電気代の仕組みと確認方法

大手電力会社で、「従量電灯B」などの料金プランを契約している場合、検針票(電気ご使用量のお知らせ)を見ると、以下のような請求金額の内訳が記載されています。それぞれの項目の意味を説明します。

基本料金

基本料金は上で説明した段階性料金と、契約アンペア数(契約電流)によって決まります。
段階制料金は東京電力の検針票の場合は、「電力量」の「1段料金」「2段料金」「3段料金」として記されています。

契約アンペア数は、東京電力の検針票では「ご契約種別」の下の「ご契約」という箇所に記載されています。アンペアは電流の強さを表す単位です。契約アンペア数は一度にどれだけの電気器具を使うかによって家庭ごとに設定するもので、アンペア数が低いと多くの電気器具を使ったときにブレーカーが落ちてしまいます。例えば東京電力従量電灯Bのアンペア数ごとの基本料金は次のようになっています(2019年6月現在)。

  • 10アンペア 280円80銭
  • 15アンペア 421円20銭
  • 20アンペア 561円60銭
  • 30アンペア 842円40銭
  • 40アンペア 1,123円20銭
  • 50アンペア 1,404円00銭
  • 60アンペア 1,684円80銭

燃料費調整額

燃料費調整額は、原油、液化天然ガス、石炭など火力発電のための燃料の価格変動に応じて毎月の電気料金を調整して電気代に反映させたものです。燃料費調整制度によって調整された額が電気代に加算または減額されます。

再生可能エネルギー発電促進賦課金

東京電力の検針票には「再エネ発電賦課金」として記されています。これは「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」(再生可能エネルギー特別措置法)によって定められた制度に則った課金です。
簡単に言えば、太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの再生可能エネルギーによって発電した電気を電気事業者が買い取り、その費用を電気契約者全員で電気の使用量に応じて負担するというものです。

電気代の段階制料金について理解していただけたでしょうか。電気代を節約するには、1段料金か2段料金の範囲内に、使用電力量を抑えるのがポイントです。あるいは新電力のプランも視野に入れて検討してみましょう。



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