テレビの電気代は安い?高い?種類によって異なる電気代を解説!

  • 省エネ・節電のコツ

最近はテレビ(番組)離れなどと言われますが、ゲームや動画配信サービスをテレビで見る人も増えています。そこで、気になるテレビの電気代を種類やサイズ別で解説し、最後に節電する方法をお伝えします。

1時間あたりのテレビの電気代はいくら?

BCN月間ランキング1位(2020年11月)のAQUOS 32型を例にして電気代を計算しました。テレビの消費電力が65Wのため、1時間の電気代は約1.8円になります。1日5時間視聴しているとすると、電気代は約8.8円になります。なお、電気代の単価は27円で計算しました。

サイズ別で見る電気代の比較

テレビが大きいと電気代も高くなります。そこで、サイズ別の電気代をまとめてみました。(REGZA S22シリーズ・M540Xシリーズより)

  サイズ 消費電力(W) 1時間あたりの電気代(円) 1日あたりの電気代(円)
フルHD 24型 38 1.0 5.1
フルHD 32型 52 1.4 7.0
フルHD 40型 67 1.8 9.0
4K 43型 116 3.1 15.7
4K 50型 126 3.4 17.0
4K 65型 188 5.1 25.4

※電気代の単価:27円で計算 ※1日:5時間視聴で計算

この表からも分かるように、サイズが大きくなると電気代が高くなる傾向にあります。しかし、サイズ以外にもフルHD(フルハイビジョン)や4Kなど、解像度によって電気代が変わります。次はこの解像度について解説いたします。

フルハイビジョン・4K・8Kとは

先ほどの表でも出てきたフルHDや4Kですが、これは解像度のことを指しています。フルHDは1920×1080画素、4Kは3840×2160画素です。4KはフルHDの4倍の解像度のため、画像の粗さがなく、綺麗な映像を見られます。サイズが大きくなるにつれて、4K対応のテレビが多いのはそのためです。また、最近は8Kという4Kの4倍の解像度のテレビも販売され始めました。フルHDに比べると16倍になります。

このように性能が良くなる分、消費電力が高くなるので電気代も高くなります。また、パネルの種類によっても電気代が変わるので、次はそちらを解説します。

液晶・有機EL・プラズマなどのテレビの種類

ここで紹介する液晶テレビ・有機ELテレビ・プラズマテレビの違いはパネルの作りになります。各種の特徴を挙げ、本題である電気代について解説いたします。

プラズマテレビ

プラズマテレビは日本メーカーが既に撤退している事業ですが、比較対象として解説いたします。

仕組みとしては、プラズマの光によって映像を映すので黒が引き締まって見えるのが特徴です。また、反応速度が速いためゲームやスポーツ観戦に向いています。しかし、消費電力が液晶よりも高いため、電気代が高く、寿命も短いのでテレビをよく見る方は向いていないかもしれません。

液晶テレビ

現在の主流は液晶テレビです。最近はフルHDから4Kになり、4K対応の液晶テレビが人気です。

仕組みとしては、バックライトからカラーフィルターを通して映像を映しています。バックライトで映しているため、黒を映すのが苦手です。しかし、他の製品に比べて消費電力が低いため電気代が安く、寿命が長いのが特徴です。買い替えを抑えられるので、コストパフォーマンスが高いといえます。

有機ELテレビ

液晶パネルとは異なり、自発光で映像を映しています。バックライトが不要なため、テレビ自体を薄くできるのが特徴です。フィルム基盤を用いて巻き取れるパネルが開発されたことも話題となりました。また、自発光のため黒を映し出すのが得意です。消費電力が高く、液晶テレビの1.5倍と言われています。価格も高く初期投資にお金がかかるので、まだこれからの製品と言われています。

  電気代 寿命 特徴
プラズマテレビ 高い 短い 反応速度が速い
液晶テレビ 安い 長い コスパが良い
有機ELテレビ 高い 短い パネルが薄い

テレビの電気代を節約するには

どのテレビでも共通する電気代の節約方法をお伝えいたします。節電術を4つ紹介しますが、どれも簡単にできるので是非試していただきたいです。

見ていないときは消す

なんとなくテレビをつけているけど、見ていないということがあると思います。見ていないのにつけっぱなしにするのは電気代の無駄です。単純ですが「見ていないときは消す」これが最大の節約です。

自動でオフになる設定をする

テレビを見ながら寝てしまい朝をむかえたことはありませんか?製品にもよりますが、一定時間操作を行わないと電源が自動でオフになる設定ができます。この設定を行えば自動で電源が切れるので節電になります。

主電源からオフにする

待機電力を考えると、リモコンで消すよりも主電源から消した方が電気代は安くなります(製品によっては待機電力が発生する場合もある)。長期いない場合、使わない場合は主電源でのオフをお勧めします。但し、主電源をオフにすると録画機能が適用されないなど不便なこともあるので注意しましょう。

明るさ調節をする

意外と忘れがちな明るさ調節ですが、テレビ自体の明るさを調節することで電気代を抑えられます。また、製品によっては明るさ自動調節機能などもあるので活用してみましょう。

テレビで番組を見たり、映画を見たり、動画配信サービスを見たり、ゲームをしたり、毎日のようにテレビを使っていると思います。テレビは年間を通して利用頻度が高いので電気代は高くつきます。今回紹介した節電対策をして電気代を節約してみてくださいね。