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オール電化にすべき? エコキュートと太陽光発電を併用するメリットとは


空気の熱でお湯を沸かすことのできる「エコキュート」。太陽光発電と併用すると、自宅のエネルギーをより効率的に使うことができると言われています。エコキュートと太陽光発電を併用することにはどのようなメリットがあるのか、詳しく解説していきます。

太陽光発電と併用がお得? エコキュートの仕組みとは

エコキュートは「ヒートポンプ技術」を使って空気の熱でお湯を沸かす、家庭用給湯システムの一種です。自然冷媒として二酸化炭素(CO2)を使用し、夜間のうちにお湯を沸かすことができます。

自然冷媒とは熱を伝達する性質がある自然界に存在する物質のことです。エコキュートは外気をヒートポンプ内に取り込み、取り込んだ空気中の熱を熱交換器を使って自然冷媒であるCO2に吸収させます。熱交換器は温度の高い流体(液体や気体)から低い流体へと熱エネルギーを移動させることで加熱や冷却を行う機械です。そして熱を持ったCO2を今度は圧縮機で圧縮して、約90℃の高温にします。

次に、別の熱交換器を使ってCO2の熱を水に伝えてお湯を作ります。その後、冷媒であるCO2を膨張させて低温に戻し、再び空気中の熱を取り込んで、先ほどと同じサイクルを繰り返しながらお湯を作って貯湯タンクに貯めていきます。

これがエコキュートの大まかな仕組みです。

エコキュートと太陽光発電を併用するメリット

では、そんなエコキュートと太陽光発電を併用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

太陽光発電は日中の太陽光が照りつける時間帯に発電します。しかし夜間は発電できず、足りない分の電力は電力会社から購入することになります。
太陽光発電とエコキュートを併用すると、給湯にガスを使わないためオール電化に切り替えが可能で、オール電化の家庭向けには夜間の電気料金が安いプランが用意されています。
太陽光発電とエコキュートを併用することで、電気代の高くなる昼間は太陽光発電で発電した電気を使い、電気代の安い夜間にはエコキュートを使ってお湯を沸かすということができるのです。

その結果、電気とガスを使っている家庭と比べて、効率的にエネルギーを使うことができ、光熱費の節約が可能になります。また、エコキュートの場合はタンクに沸かしたお湯を貯めておくことができるため、災害などの非常時にも使うことができるというのもメリットのひとつでしょう。

エコキュートと太陽光発電を併用するデメリット

エコキュートと太陽光発電を併用しオール電化にした場合は、エネルギー源が電気のみになるため停電時に使用できないというのがデメリットです。

太陽光発電とエコキュートを同時に設置する場合は、初期費用がかかることもデメリットのひとつでしょう。太陽光発電は設備を整えるだけでも100~200万円程度のお金がかかります。その後、使い続けることで電気代を節約し、売電収入も得られることから初期費用を回収していくことが可能ですが、収支がプラスになるまでには8~9年かかると言われています。
また、オール電化にするためにガスコンロをIHクッキングヒーターに切り替えるにはそのためのコストもかかります。

エコキュートの導入にかかる期間と費用の目安

エコキュートの導入にかかる期間と費用はどのくらいなのでしょうか。

まず、エコキュートを設置するには基礎工事と本体設置・配管・電線工事が必要です。ただ、工事が始まってしまえばこれらの工程は2日ほどですんでしまいます。事前に最適な設置場所を確保するための作業が必要になることもありますが、導入期間はさほど気にするほど長くはないと言えます。

工事費は今まで使用していた給湯器の撤去なども含めて10万円前後はかかるでしょう。本体価格は、3~5人向けのタイプで40~70万円台のものが中心です。

ただし、エコキュート導入に際しては自治体の補助金が使える可能性があります。補助金を利用するにはエコキュートの設置前に必要書類をそろえて提出する必要があります。そのため、費用は抑えられるものの、工事に取り掛かるまでの期間が長くかかることもあります。

太陽光発電とエコキュートを導入してオール電化にするときの注意点

エコキュートを導入する場合、沸かした湯を貯めるタンクが必要になるため、設置するためのスペースがある程度必要になります。商品によって必要な幅などが異なるため、導入前に自宅に設置できるか確認するようにしましょう。

また、ガス代が元々安い家庭では、エコキュートを導入しても光熱費削減のメリットが受けにくい場合もあります。コスト以外にも非常時に水を使えるといったメリットはありますが、コストメリットに重きを置いている場合は月々の光熱費や自分の生活スタイルを考慮したうえで導入を検討しましょう。

エコキュートを導入してオール電化向けのプランを活用する際は、前述したとおり使用する時間帯によって電気代が変わります。時間帯の設定は電力会社によって異なることがあるため、事前に確認したうえで電気を使う時間帯を工夫すると良いでしょう。
 

太陽光発電とエコキュートを組み合わせれば、使い方次第で電気代を節約することができます。上記を参考に、太陽光発電とエコキュートの併用を検討してみてはいかがでしょうか。



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