スマートでんきコラム

それぞれどんな特徴がある? 太陽光発電メーカーの特徴と選び方


国内外のさまざまなメーカーが参入し、シェア争いを繰り広げる太陽光発電システム市場。
「導入するなら国産メーカーを!」と考える方も多くいらっしゃいますが、国内の主要メーカーはいずれも高品質であるがゆえに、何を判断基準にして比較・検討すべきか迷いがちです。そこで、選び方のポイントと、主要6メーカーの特徴をまとめてみました。(数値や相場はすべて2019年のもの)

太陽光発電メーカーの選び方

太陽光発電システムの導入を考えた時、何を判断基準にして選んだらよいのでしょうか?
決め手となりそうな4つの視点からメーカーの選び方を考えていきましょう。

発電効率で選ぶ

発電効率は、一般的に太陽光パネルの発電性能を示す数字で、変換効率、モジュール変換効率などとも呼ばれています。太陽光パネルに照射された光エネルギーをどれだけ電力に変換できるのかを表しており、数値が高いほど効率よく変換される=高性能ということになります。太陽光発電システムの品質を表す要素のひとつであるため、各メーカーのパンフレットやホームページの製品情報では比較的大きく記載されているようです。

市販の太陽光パネルの発電効率は約15%~20%が多いでしょう。20%を超えると世界トップクラスと言われますが、高効率製品で知られる東芝の「SPR-X22-360」はなんと驚異の22.1%。2019年5月現在、住宅用太陽光パネルでは世界最高効率を誇ります。そのほか、パナソニックやシャープも、高効率メーカーとして人気があります。

価格で選ぶ

住宅用太陽光発電システムの価格は年々安くなっています。2011年では1kW当たり平均50万円だった価格が、2019年には半値近くにまで下がっているというデータもあり、売電価格が下落傾向にある昨今でも投資目的で購入する方は多いようです。ソーラーフロンティアの製品は、1kW当たりの平均価格が20万円台と比較的お手頃。その分発電効率はやや控えめですが、初期投資を抑えたい方には魅力的なメーカーと言えるでしょう。

パネルの品質で選ぶ

太陽光パネルは屋根の上に設置することになるため、重量と耐久性も気になるポイントです。各メーカーが扱う主要パネルの平均重量は、1kW当たりで約60kg~70kgほど。一般的な4kWのシステムを導入すると、総重量は240kg~280kgにもなる計算です。

これを屋根の上に設置するのですから、重い瓦屋根の住宅などでは耐震性への影響が気がかりです。ただ、近年では太陽光パネルの軽量化が進んでおり、フジプレアムの「希」シリーズは1kW当たり42.2kgと業界トップクラスの軽さ。ソーラーフロンティアの「Solacis neo」も世界最軽量のCISパネルとして支持されています。

パネルの耐久性で選ぶならば、機器の国内生産にこだわり“生涯発電力”をコンセプトに掲げる三菱電機などが挙げられ、その難燃性と堅牢ぶりは、塩害地域や積雪地域で高く評価されているようです。暑さに強く経年による出力低下率が低いパナソニックの「HIT」シリーズ、温度変化に強いソーラーフロンティアのCISパネルなども好評を博しています。

保証期間で選ぶ

太陽光発電システムの低価格化が進む昨今、各メーカーは差別化をはかるべく保証に力を入れているようです。特に目を引くのは、パナソニックの「25年保証」。太陽光パネルに、25年間の「出力保証」と「システム機器保証」を無償でつけるというものです。パネル以外の周辺機器も無償で15年保証がつきますので、長期に渡り安心して使い続けることができますね。

太陽光発電メーカーのそれぞれの特徴

国内に置ける太陽光発電システムのシェアランキングで毎回上位に入る6社について、その特徴と発電効率、kW当たりの単価、メーカー保証期間などをまとめました。

シャープ

1959年に太陽電池の開発を始め、1994年から住宅用太陽光発電システムの販売をスタート。現在は81万軒の累計設置実績を誇る業界のトップランナーです。太陽光パネルの種類も豊富で、主力製品「BLACKSOLAR」シリーズの最大発電効率は19.6%(NQ-256AF)と上位クラス。設置費用相場は1kW当たり約33万円とやや高めですが、出力保証20年、システム機器保証15年が無償でつくのはやはり嬉しいもの。発電量を監視する「Webモニタリングサービス」でアフターフォローもバッチリです。

東芝

2010年に参入を果たした後発メーカーながら、米国サンパワー社との技術提携による高効率の単結晶パネルで注目を集めている東芝。主力製品「S」シリーズでは、住宅用太陽光発電システムで世界No.1の発電効率22.1%(SPR-X22-360)を実現しました。設置費用相場は1kW当たり約30万円と比較的手ごろで、出力保証25年、システム機器保証15年が無償で受けられます。

パナソニック

三洋電機が1997年に開発した太陽光パネル「HIT」シリーズを受け継ぐパナソニック。熱に弱い結晶シリコンをアモルファスシリコンで挟むことで、熱に強く発電量が落ちにくいという特徴を得たこのパネルは、発電効率も19.9%(P255αPlus)と優等生です。以前は設置費用が高く、高級メーカーのイメージがあったようですが、現在の設置費用相場は1kW当たり約30万円(P252αPlus)と比較的手ごろな価格になっています。出力保証25年とシステム機器保証25年が無償という安心感も大きな魅力でしょう。

三菱電機

海外に生産拠点を移すメーカーが多いなか、国内生産にこだわり続ける三菱電機。「壊れにくく頑丈」というブランドイメージは、メイドインジャパンへの信頼感から来るものかもしれません。複雑な形の屋根にも対応できる「253Wマルチルーフシリーズ」の発電効率は17.8%(PV-MA2530N)。設置費用相場は1kW当たり約30万円。発電効率の割に高い印象を受けますが、三菱電機には停電時に最大2,700W(他メーカーは1,500W)の電力を使用できるパワーコンディショナーがあります。出力保証20年とシステム機器保証10年が無償でつきますので、決して高い買い物にはならないでしょう。

京セラ

京セラは、1993年に日本初の住宅用太陽光発電システムを販売したメーカーです。1984年に千葉県の京セラ佐倉ソーラーセンターに設置された太陽光パネルは現在も稼働中。確かな品質と、太陽光パネルの豊富なラインナップで、国内トップクラスのシェアを誇っています。主力製品「ルーフレックス(R)(RoofleX(R))シリーズ」の発電効率は18.5%(KJ270P-5ETCG)。設置費用相場は1kW当たり約32万円と決して安くはありませんが、出力保証20年とシステム機器保証10年に加え、自然災害補償10年が無償でついてくるのは、大手メーカーでは京セラだけです。

ソーラーフロンティア

宮崎にある自社工場ですべての機器を一貫生産している純国産メーカー。ここで取り扱う「CIS太陽電池」という化合物系の太陽光パネルには、熱に強い、実発電量が多い、コストが安いといったさまざまなメリットがあります。2018年に発売された「SFKシリーズ」の発電効率は15.1%(SFK185-S)。設置費用相場は1kW当たり約27万円で大手メーカーの中では最安レベルですが、出力保証20年とシステム機器保証10年もしっかり無償でついてきます。

太陽光発電システムは、ひとたび導入すれば今後10年以上、場合によっては生涯に渡って付き合うことになるものです。品質、価格、メーカー保証……さまざまな要素を見比べ、安心して託せるメーカーを選びましょう。



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