電子レンジの電気代はいくら?電子レンジの活用術と節約術も紹介!

  • 省エネ・節電のコツ

日頃使う電子レンジですが、電気代を気にしたことはありますか?よく使う家電製品だからこそ、知っておきたい電気代について解説いたします。また、電子レンジの活用術や電気代節約術なども紹介していきますので、ぜひご覧ください。

電子レンジの電気代は?

よく500Wや600Wなど表示がありますよね。この表示はどれくらいの出力で温めるかということです。この出力×使う時間×電力単価が電気代につながります。それでは実際に計算してみます。

・500Wで1分間温める場合(電力単価27円で計算)

(500W÷1000W)×(1分÷60分)×27円=0.255円

・600Wで1分間温める場合(電力単価27円で計算)

(600W÷1000W)×(1分÷60分)×27円=0.27円

上記のように計算した内容を表にまとめてみました。

  1分 2分 3分 4分 5分
500W 0.225円 0.45円 0.675円 0.9円 1.125円
600W 0.27円 0.54円 0.81円 1.08円 1.35円

4,5分使っても1円しかかからないことが分かります。意外と電気代が安いことをご理解いただけたと思います。それでは次に電子レンジはどうやって温めているのか?種類や仕組みに関して解説いたします。

ターンテーブルとフラットテーブルの特徴と仕組み

電子レンジはターンテーブル式とフラットテーブル式があるのはご存知でしょうか?1つずつ特徴と仕組みを解説いたします。

ターンテーブルの特徴と仕組み

ターンテーブルは初期費用が安いのが特徴です。フラットテーブルよりもシステムが簡易的なので、価格が安いです。ターンテーブルの仕組みは、アンテナからマイクロ波が出され、金属に反射しながら温めます。しかしアンテナは1ヶ所で固定されているため、マイクロ波が届かない部分があります。なので、ターンテーブルを回してムラができるのを抑えて温めています。

なお、ターンテーブルのセンサーは重量センサーの場合が多く、器によってどのくらい温めれば良いか変わるので注意が必要です。

フラットテーブルの特徴と仕組み

フラットテーブルは初期費用が高いですが、その分優秀です。フラットテーブルの仕組みは、マイクロ波を出すアンテナが1ヶ所あり、アンテナ自体が回転したり、付属のプロペラを回したりすることでマイクロ波を全体に拡散させています。そのため均一に温められます。

また、センサーに湿度や赤外線センサーが多く使われているため、的確な時間で温めてくれます。さらに、オーブンレンジ対応の商品も多くあり、1台2役の優れものです。掃除がしやすいのも良い点ですね。

電子レンジを使った方が良い場合

さて、ここからは活用術をお伝えいたします。いつも使う家電製品やガス調理を電子レンジで代用すると、意外と電子レンジの方がお得な場合があるのでぜひ読んで、試してみてください。

健康にも良い「白湯」

毎朝、白湯を飲んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。コップ1杯なら、電気ケトルでお湯を沸かすよりも電気代が安く済みます。

電子レンジだと500Wで1分半ほど温めるので、電気代は0.33円です。一方、電気ケトルでお湯を沸かすと0.5円ほどかかります。極わずかな差ですが、毎日の積み重ねを考えると電子レンジの方がお得です。また、電気ケトルでお湯を沸かすととても熱いので、電子レンジで適温にしてすぐに飲めるのも良いですね。

ホカホカにして食べたい「お米」

家族そろって食卓を囲む時は気にしないと思いますが、帰宅の遅い人だけ別で食べる時もありますよね。その時こそ電子レンジでお米を温め直すと良いですよ。

電子レンジでお茶碗1杯を1分半ほど温めると、電気代は0.33円です。一方、炊飯器に入れたまま保温すると1時間で0.4円かかります。2,3時間保温するなら電子レンジを使って温めることをオススメします。

時間のかかる「煮物の下準備」

煮物を作るときにじゃがいもや人参など、中まで火を通すのに時間がかかる食材があります。その時に使用したいのが電子レンジです。

食材の量にもよりますが、5分温めるだけで柔らかくなります。5分で1.125円なので、電気代的にもお得で時短にもなります。普通に食材を煮込むと20分ほどかかり、ガス代も7円程度かかるので、電子レンジの活用をオススメします。

色々な活用方法を紹介したので、次は電気代の節約術をお伝えします。

電気代を節約する一手間・一工夫

ここからは電子レンジを使う時に、心掛けたいポイントについてご紹介します。一手間・一工夫で電気代を節約しましょう。

真ん中ではなく、端に置く <ターンテーブルの場合>

温める時にお皿を中心に置いていませんか?実はこれ間違いです。中心ではなく、端に寄せて温めましょう。

ターンテーブルの特徴でもお伝えした通り、マイクロ波が当たる場所にはムラがあります。真ん中に置いてしまうと固定されてしまうので、ずっとマイクロ波が当たらない場所ができやすくなります。それを避けるためにも少しずらして、四方八方からマイクロ波が当たるようにしましょう。

掃除をする

掃除をしないと、熱効率が悪くなり余計な電気代がかかってしまいます。掃除は簡単にタオル拭き取りでOKです。タオルで拭いても落ちない場合は、水で薄めた重曹を電子レンジで温めます。重曹水の蒸気でこびりついた汚れが落ちやすくなるので、タオルで拭き取れば完璧です。汚れを放置しておくと発火する可能性もあるので、こまめに掃除はしましょう。

過剰に入れない

一気に温めてしまいたくて、詰め込んでいませんか?器同士が触れていたり、重なっていたりすると熱効率が悪くなり、結果的にもう1度温めるなど電気代が余計にかかってしまいます。もう1度となった場合はかき混ぜてあげるとより効果的です。

また、肉やお米などの解凍をする際にも小分けの方が良いです。解凍機能がついている電子レンジもあると思いますが、電子レンジは解凍(全解凍)を得意としていないのでムラが出やすいです。冷凍する時に小分けにしておくか、冷蔵庫で解凍をすると良いでしょう。

古い電子レンジは電気代が高い!?

古いと言っても10年以内であれば大丈夫です。ここでいう古いは15年以上です。20年、30年使っていらっしゃる方もいると思います。物持ちが良くとても素敵だと思いますが、節電の観点では買い替えをオススメします。15年もあれば、省エネ製品がたくさん出ているので新しい方が断然良いです。

いかがでしたか?電子レンジは短時間で温めてくれる便利な家電製品です。だからこそ賢く使って、電気代を節約しましょう。