オイルヒーターの電気代は高い?実際いくらかかるのか計算しました!

  • 省エネ・節電のコツ

オイルヒーターの電気代は高いとよく言われます。実際どのくらい電気代がかかるのか気になりますよね。今回はオイルヒーターの電気代や他の暖房器具との比較、オイルヒーターが人気な理由を紹介します。最後に効果的に使う方法もお伝えしますので、ぜひご覧ください。

オイルヒーターの電気代はいくら?

電気代は本当に高いのか、実際に計算してみたいと思います。まずオイルヒーターの消費電力ですが、温度設定が3段階や5段階の製品が主にあり、3段階だと600~1200W、5段階だと300~1500Wあたりが平均です。この消費電力をもとに計算すると1時間あたりの電気代は8.1~40.5円になります。結果をみると高いなというのが本音です。それでは他の暖房器具と比べると、どれほど差があるのでしょうか。

他の暖房器具と比較すると

ここで比較する暖房器具は、オイルヒーター、エアコン、電気ストーブ、ホットカーペット、こたつです。早速、各種の電気代を比較みましょう。※1kWhあたり27円で計算

暖房器具 消費電力 電気代
オイルヒーター
デロンギ RHJ75V0915-GY
600~1500W 16.2~40.5円
エアコン(8畳用)
日立 RAS-X25L
631W 17.0円
電気ストーブ(小型)
Panasonic DS-FP600
640~1170W 6.5~16.2円
ホットカーペット(3畳用)
アイリスオーヤマ IHC-30
244~424W 6.6~11.4円
こたつ
山善 WG-1053H
80~300W 2.2~8.1円

ホットカーペットやこたつ、小型の電気ストーブは部分的に暖める暖房器具のため電気代が安く、部屋全体を暖める暖房器具は電気代が高いことがわかります。そして、なんと言ってもオイルヒーターの電気代がとても高いですよね。なぜこんなに電気代が高いのに人気があるのでしょうか。次はその点について解説します。

電気代が高いのにオイルヒーターはなぜ人気なのか?

オイルヒーターは他の暖房器具と大きく違う点があります。それは暖め方です。例えば、エアコンは温風を出して空気を暖めるため、天井側と床側で温度差ができてしまいます。それに対し、オイルヒーターは輻射熱を利用して床や壁を暖めることで部屋を暖めます。輻射熱は温度の低い所へ移動する性質があるので1番寒さを感じる床も暖まり、部屋全体が均一な暖かさになります。

この輻射熱を利用した暖め方や温風を出さない点が人気の秘密だと考えます。他にもメリットがたくさんあるので、デメリットも含めて紹介します。

オイルヒーターのメリット・デメリットをチェックしてみよう

▼メリット

・輻射熱で部屋全体を均一に暖めるため、家族全員が快適に過ごせる

・表面温度がヒーター等よりも低いので、火傷の恐れが低く安全性が高い

・温風を出さないため、乾燥や埃を舞い上げる心配がない

・中のオイルは交換不要で、外側の埃をササっと拭き取るだけで掃除が簡単

・オイルが暖まるまではパチパチと音がするが、運転時は静音

▼デメリット

・300~1500Wのオイルヒーターの場合、1時間あたりの電気代が8.1~40.5円と高い

・部屋全体を暖めるに1時間ほどかかり、暖まるのが遅い

・製品自体が大きいため場所をとる

・他の暖房器具に比べると本体価格が高く、1万円以上するものが多い

・製品の中にオイルが入っているため、自治体によって廃棄の仕方が異なり面倒

※メーカー引き取りができる場合もあるので確認しておくと良いです。

オイルヒーターにはメリットがたくさんありますが、すぐに暖まらないのは厳しいところです。そのデメリットを考慮した製品がデロンギ社のマルチダイナミックヒーターです。

人気メーカーのデロンギはデメリットにも対応している!?

オイルヒーターの大きな欠点である「すぐに暖まらない」点ですが、デロンギ社のマルチダイナミックヒーターは従来の2倍の速さで部屋を暖めることができます。11畳の部屋で外気温が5℃の場合でも25分で部屋全体を暖められます。

実はこの製品、中はオイルではなく金属モジュールが入っています。それなのにオイルヒーターと同様のメリットが得られるのです。また、スマートフォンと連携できるようになっており、外出先からも電源を点けられる優れものです。

オイルヒーターの電気代を少しでも安くするには

最後に、気になる電気代を少しでも抑えるためにオイルヒーターの効果的な使い方をお伝えします。

1.窓際に置く

オイルヒーターはどこに置くかで暖まり方が変わります。窓際に置くことで、冷気の侵入を防ぎ、暖気のカーテンを作ってくれます。窓がない場合や近くに置けない場合は、壁際に置くと良いです。窓や壁などの寒さを感じる所から暖めることで、部屋全体が暖かくなります。

2.設定温度は低く

輻射熱を利用するため、設定温度より体感温度は高く感じられます。他の暖房器具より1℃低く設定しても体感温度は変わらないそうです。また、部屋全体が暖まっているため外出する30分前にオイルヒーターの電源を切っても暖かさは継続します。設定温度は低く、出かける際は早めに電源を切ることで電気代節約につながります。

3.気密性を高く

オイルヒーターはドアの開け閉めが頻繁な部屋には向いていません。暖気がドアの開閉によって逃げていくため、部屋が暖まらず効率が悪いからです。効率が悪いのに電気代のかかるオイルヒーターを使うのはもったいないので、気密性の高い場所で使うことをおすすめします。

4.エコモード・省エネモードを使う

製品によってエコモードや省エネモードが搭載されています。このモードを使うことで電気代は確実に安くなります。

以上でオイルヒーターの解説は終わりになりますが、いかがでしたか。電気代は確かに高いですが、乾燥することなくポカポカになる等メリットはたくさんあります。効果的に使って寒い冬を乗り越えましょう。