こたつを使って冬場の電気代を安くしよう!

  • 省エネ・節電のコツ

暖房器具を使っていると冬場の電気代が高くなりますよね。そこで使ってもらいたいのがこたつです。

こたつの電気代は意外と安いです。この記事ではこたつの電気代の計算と他の暖房器具との違い、こたつの節約方法を解説いたします。

こたつの電気代はいくら?

まず始めにこたつの種類からお伝えします。こたつは「やぐらこたつ」と「掘りごたつ」の2種類があります。

 

・やぐらこたつ

テーブルのように床にそのままこたつを置いて使うタイプ。

テーブルの裏側に熱源があり、電気を流すと発熱する仕組みになっています。

 

・掘りごたつ

床が掘られていて足が下せる作りになっています。そのため高齢の方には座りやすいですが、後付けが難しいタイプです。ちなみに掘りごたつの熱源は足元の底にあるため効率よく暖めることができます。

 

さて、本題のこたつの電気代です。1時間あたりの電気代と1日の電気代、1ヶ月の電気代を算出しました。

  1時間 1日(8時間) 1ケ月(30日)
2.2円 17.6円 528円
5.6円 44.8円 1,344円

山善 GND-HDN1351参照

※電力料金目安単価1kWhあたり31円(税込)で計算

※1ヶ月は8時間使用×30日で計算

 

こたつの電気代は1時間あたり、2円~6円程度であることが分かりました。ちなみに1日つけっぱなし(24時間)にした場合でも電気代は53円~135円ほどです。

これを見ても電気代が安いなと感じますが、こたつは他の暖房器具と何が違うのでしょうか。

こたつと他の暖房器具との違い

ここからは皆さんもよく使っていると思われるエアコンと、ホットカーペットを用いて、こたつとの違いをそれぞれ見ていきましょう。

エアコンとの違い

エアコンは空気を暖めて部屋に熱を送るのに対し、こたつは発熱体から赤外線などを出し、身体を暖めます。

また、エアコンは部屋全体を暖める製品ですが、こたつは足元を暖める製品です。暖められる範囲が異なるのが大きな違いです。エアコンは部屋全体を暖めるため電気代が高く、1時間で約17円かかります。

 

一方、こたつは先ほどお伝えした通り1時間2円~6円と電気代が安いので、この2つの暖房器具を併用すると良いと言われています。なぜならエアコンとこたつを同時に使用することで、エアコンの設定温度を下げることができるからです。こたつで足元を暖めることにより、体の冷えが軽減され、エアコンの温度を下げても暖かいと感じます。ちなみにエアコンの温度を1度下げるだけで10%も節電できるため、節電効果は抜群です。

 

こたつを併用する以外のエアコンの節電方法についてはこちらで詳しく解説しています。

ホットカーペットとの違い

ホットカーペットは内部に電熱線が織り込まれており、それが発熱して暖かくなります。

ホットカーペットとこたつは足元を暖めるという点でとても似ている製品です。また1時間の電気代も1円差が出るか出ないかくらいなので、電気代が安いという点でも似ています。それではどこが違うのでしょうか。それは保温効果です。

 

ホットカーペットは直接身体に触れることで暖かさを感じます。そのため、温度を下げればその分暖かさも下がります。しかしこたつは、一度暖めればこたつの中に暖かい空気がとどまるため、温度を下げても暖かさを感じることができます。つまりこたつはホットカーペットより熱を逃がさないという点に優れているのです。

 

ホットカーペットの詳しい電気代についてはこちらを参考にしてみてください。

既に安いこたつの電気代をより安くする方法

先述の通り、こたつの電気代が安いということは知っていただけたと思います。そしてここからは、さらに電気代を安くする節約術をお伝えいたします。

カーボンヒーター式のコタツにする

コタツの熱源は3種類あります。

 

・ハロゲンヒーター

電源を点けるとすぐ暖まる。設定温度まで上がると電源が切れる作りで、それを繰り返し行って暖める。テーブルの裏側中央に約30cm四方で高さ約4cmの熱源がある。

 

・石英管ヒーター

立ち上がりはゆっくりだが、遠赤外線で暖めるためこたつから出ても身体がポカポカと暖かい。テーブルの裏側中央に約30cm四方で高さ約4cmの熱源がある。

 

・カーボンヒーター

テーブルの裏面はフラットで広く熱源が設置されている。電源を点けるとじんわりと暖まる。

ハロゲンヒーターや石英管ヒーターは1時間で約4.3円~4.9円の電気代がかかりますが、カーボンヒーターは1時間で約3.9円です。1円にも満たない差ですが、電気代を節約するならばカーボンヒーターがオススメです。

人感センサー付きのコタツにする

最近の製品は人感センサーが搭載されたこたつがあります。足を入れると自動で暖まり始め、人が離れて一定の時間が経つと自動で切れる仕組みになっています。自動で行ってくれるため、消し忘れ防止にもなります。省エネに優れた製品を使うのも電気代節約のコツです。

設定温度は「弱」にする

節電対策で1番に浮かぶのが設定温度だと思います。

但し、最初から「弱」設定だとなかなか暖まらないので、最初は「強」でこたつの中を暖かくして、暖まったら「弱」にしましょう。こたつは掛け布団によって中の暖かい空気が逃げるのを防ぐので、一度暖まったら「弱」にしても暖かく感じると思います。

さらに最近は温度調整が細かくできるものも販売されています。新しい製品の方が省エネ効果も高いので、古くなっている場合は思い切って買い替えてしまうのも手でしょう。

断熱シートを敷く

こたつで足元は暖まりますが、直接触れている床やカーペット部分は冷たいため、床からの冷気で寒くならないように断熱シートを敷くと良いです。

断熱シートはホームセンターなどで販売しており、数百円~5,000円ほどで手に入るため、カーペットの下に敷き断熱しましょう。この断熱シートの良い点は一度買えば半永久的に使えることです。

掛け布団は余裕を持った大きさにする

こたつに欠かせない掛け布団ですが、これが床から浮いているとせっかく暖まった空気が隙間から逃げてしまいます。そのため、少し余裕のある大きさの掛け布団にするとこたつの中の暖かい空気が逃げ出さず、こもったままになります。大きめの掛け布団で保温効果をアップしましょう。

一般的には、テーブルの両サイドから110cm以上の幅があると余裕があると言われています。足が長いこたつの場合は、更に大きめのサイズがおすすめ。

また、こたつ布団を重ねて使用することも保温効果が上がりますよ。

上着を羽織る

こたつはどうしても足元を暖めるだけにとどまってしまいます。そのため、上半身に上着を羽織ることで上半身も暖かさをキープできます。おしゃれな部屋着などでお家時間を素敵なものにするのも良いですね。

まとめ

こたつは暖房器具の中でも日本特有の製品です。リビングにあればいつの間にか家族が集まる素敵なものだと思います。それに加えて電気代も安くて言うことなしですね。

こたつは部屋が乾燥しづらいことも大きなメリットのひとつ。ただ、こたつにずっと入っていると体の中の水分が失われて脱水症状になるリスクが高くなってしまうので注意が必要です。

 

最近はフローリングや洋室にも合うこたつがあるので、今年の冬はこたつを取り入れてみませんか?