エアコンはつけっぱなしにすると安いのか?高いのか?

  • 省エネ・節電のコツ

夏でも冬でも活躍するエアコン。最近は自宅にいる時間も増えて使用する機会が多くなったと思います。エアコンをつけっぱなしにすると電気代はどうなるのか?つけっぱなしにすると安いという噂は本当なのか?調べてみました。

エアコンの電気代はいくら?

エアコンの電気代がいくらかかるかご存知ですか?まずは1時間の電気代を計算してみたいと思います。今回は期間消費電力量が676Whのエアコンを使用した場合で計算します。※期間消費電力量とはJIS規格に基づき運転した際の目安となる値です。

【1時間あたりの電気代を計算】

676Wh×(1時間÷1000)×27円=18.3円

1kWhあたりの電気代を27円で計算したので、1時間の電気代は18.3円になりました。もちろん、ご家庭で使用している製品によって電気代は異なりますが、1時間で18.3円かかるエアコンをつけたままにして本当に電気代は安くなるのでしょうか。

エアコンはつけっぱなしにすると電気代はどうなる?

エアコンつけっぱなしにすると電気代が安くなるという噂を検証してみたいと思います。先ほどの期間消費電力量676Whを24時間つけていた場合で計算します。

【24時間あたりの電気代を計算】

676Wh×(24時間÷1000)×27円=438円

24時間使うと438円になります。どう考えても高いですよね。それではなぜつけたままにすると安いという噂があるのでしょうか。

エアコンをつけっぱなしにした方が良い場合

噂の正体は、短い時間に何度もON/OFFを繰り返すよりもつけたまま方が良いということでした。DAIKINの実験結果によると、30分間に繰り返しON/OFFをする場合と、つけたままの場合を比較すると、つけたままにした方が電気代が安いという結果になったそうです。

そのため買い物などで短時間、家を空ける場合はつけたままの方が良いということです。なぜつけたまま方が良いのかというと、エアコンは部屋を冷やしたり、暖めたりする起動時に1番電気代がかかるからです。設定温度に室温を近づけるためにエアコンが頑張るので、その頑張りを繰り返し行うより、つけたままで室温を保つ方が良いということです。30分以内の外出ならエアコンを消さず、つけたままにする方が良いとされています。つけたままにする方が電気代的には良くても火事などが起きないか心配になる方もいると思います。

エアコンをつけっぱなしにしても大丈夫なのか

エアコンをずっとつけていても基本的に危険性はありません。しかし、掃除が行き届いておらず、埃を放置しすぎていると火事の危険性があるので注意が必要です。

また、エアコンをつけたままにすると故障するのではないか?と心配する方もいらっしゃるかもしれません。しかし、故障も基本的に直接関係しません。故障の原因はこまめにメンテナンスをしているかが関係します。フィルターや室外機の掃除をすることで故障しにくくなるので、定期的なメンテナンスをおすすめします。

エアコンの節約方法を知ろう!

夏も冬も使えるエアコンだからこそ知っておきたい電気代の節約方法を紹介します。簡単なことばかりなのでぜひ試してみてください。

フィルター&室外機の掃除

先ほど説明したメンテナンスは電気代の節約にもつながります。フィルターは月に1・2回掃除機で埃をとりましょう。埃が溜まっているとパフォーマンスが下がりますし、風と共に埃が舞っていると思うと嫌ですよね。掃除をして綺麗な状態を保ちましょう。

室外機の掃除は忘れやすいのですが、とても重要です。室外機の周りや外側の届くところだけでも汚れをとると良いでしょう。なお、室外機の中まで掃除をする場合はプロの業者へ依頼することをおすすめします。掃除をするだけで4~6%の節約になるので、こまめに行うといいですね。

扇風機・サーキュレーターを併用

エアコンを使うと部屋全体が冷えたり、暖かくなったりしますが、実は天井と床で温度差があるのはご存知でしょうか。空気は上に行くほど暖かく、下に行くほど冷たい空気が集まる性質があります。そのため、扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を撹拌することでより冷たさや暖かさを感じることができます。その分、設定温度を調節できるのでいつもより1~2℃変えても快適に過ごせます。扇風機やサーキュレーターの電気代は1時間あたり1円未満のためエアコン単体で使うよりも節約できます。

部屋の気密性を高くする

冷房時も暖房時も共通して言えることは適温にした空気を逃がさないことです。そのためドアの開閉は少なくすることや、窓から冷気や暖気が逃げないようにすると良いでしょう。カーテンを使って逃げにくくしたり、ドアの隙間を埋めたりするのも効果的です。

夏も冬も使える便利な家電だからこそ、電気代を節約して使いたいですよね。今回紹介した節約方法を実践して少しでも電気代を抑えて使ってみてください。