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家を建てるならどっちを選ぶ? ハウスメーカーと工務店の違い


注文住宅を建てるとき、ハウスメーカーと工務店のどちらに依頼すべきなのか……と迷う人は少なくありません。両者はどのような点が異なっていて、何を基準にして選べばいいのでしょうか。ハウスメーカーと工務店の違いについて解説します。

ハウスメーカーと工務店の違いは?

ハウスメーカーと工務店、どちらにも厳密な定義があるわけではありません。そのため両者の境界も曖昧なところがあります。

一般的には、ハウスメーカーは全国的に展開している規模の大きな企業を指して言うことが多く、住宅を商品としてブランド化・規格化し、ユーザーはニーズに応じてその住宅をカスタマイズして購入するというスタイルを基本としています。住友林業、積水ハウス、セキスイハイム(積水化学工業)、大和ハウス、パナホーム、ヘーベルハウス(旭化成ホームズ)、ミサワホーム、三井ホームが大手メーカー8社と呼ばれ、最近はその他に新興のハウスメーカーも現れています。

一方、工務店と呼ばれるのは一般的に地域密着型の企業が多く、戸建住宅の設計と建築を請け負う専門業者というイメージです。営業拠点が複数ある場合でも、エリアは県内や近隣の県の範囲内に収まっている場合がほとんどです。ユーザーから注文を請け負って外観デザインや間取りを決めるため、基本的に仕様に制限はありません。

ハウスメーカーのメリット・デメリット

ハウスメーカーで家を建てる場合のメリットとデメリットを整理して見てみましょう。

ハウスメーカーのメリット

ハウスメーカーが提供する住宅の特徴は、「規格住宅」と呼ばれるようにある程度の仕様が決まっていることです。品質も均質化されていて、施工の精度も信頼できます。いわゆる欠陥住宅や手抜き工事の心配はほとんどないと考えていいでしょう。工期もむやみに長期化するといったことはまず起こりません。また規格内で収まる住宅をオーダーすればコストパフォーマンスも悪くありません。住宅展示場でモデルハウスを見学する機会も数多く用意されています。

将来、会社が倒産してしまう可能性が低いことも大手ハウスメーカーのメリットです。そもそも住宅には住宅品質確保促進法(品確法)による竣工後10年間の瑕疵保証などが義務付けられていますが、ハウスメーカーの中には20年、30年保証を設けているケースもあります。家は数十年単位で使用するものなので、倒産の可能性が低いことは大きな安心感につながります。

住宅ローンの組みやすさも問題ないでしょう。提携ローンが用意されていることもあり、本人の収入などの属性にもよりますが、手続きが簡単で審査には比較的通りやすいと言えます。

ハウスメーカーのデメリット

規格住宅は基本的に低コストで高品質の住宅を供給するというコンセプトによって生まれた商品です。しかし、その住宅価格にはTVCMや住宅展示場を含めた広告宣伝費、営業マンの人件費などが反映されます。そのため実際の価格は工務店に比べて高額になる傾向があります。

とくに規格を外れた独自の仕様を求めようとすると建築コストは一気に上昇するのが一般的です。例えば都市部の不整形地、狭小地に建設する場合は土地の形に合わせて建物の形を変えなければならないことが多く、ハウスメーカーの住宅は割高になりやすいといわれます。また、設計の自由度はある程度制限されるでしょう。

工務店のメリット・デメリット

では工務店の場合、ハウスメーカーとどういった違いがあるのでしょうか。同じようにメリットとデメリットを挙げてみます。

工務店のメリット

工務店が手掛ける注文住宅は外観デザイン、間取り、その他の仕様やプランをユーザーと共に作り上げていくのが基本です。ニーズに合わせた自由設計が可能で、その地域性や土地の特徴にマッチした仕様についてもアドバイスを受けられます。ただ、完全に自由な設計ができるかと言えば、実際には工務店によって得意な工法や使い慣れた材料があり、すべての要望が叶えられるとは限りません。そのあたりは工務店との相性もあるでしょう。

また、こちらも業者によって違いがありますが、コストパフォーマンスの高さはハウスメーカーの場合より期待できるでしょう。とくに狭く複雑な土地に家を建てたいときなどは工務店の方がフレシキブルな対応が可能で価格も安くなる傾向にあります。

工務店では家を建てたあとの手厚いアフターフォローがあることもメリットです。地域密着型の工務店は地元での評判を高く保つことが必要なため、ユーザーとの信頼関係を重要視しているところも多いでしょう。何かトラブルがあったときなどもすぐに相談ができ、きめ細かいサービスを受けることができます。

住宅ローンについては、工務店は地方銀行などと付き合いがあり、その関係で紹介されることが多いようです。ただし、審査においては本人の信用度が重視されるのはハウスメーカーの場合と変わりません。

工務店のデメリット

工務店のデメリットは品質、保証、さらにはメリットで挙げた設計の自由度、価格などに関しても業者間の差異が大きいことです。いわゆる当たり外れがあるので、ユーザーが本当に望む家を手に入れるにはいくつもの工務店を回るなどして比較検討する必要があるでしょう。

また、展示場やモデルハウス、ショールームなどを用意している工務店もあまり多くないため、ハウスメーカーのように具体的なイメージをつかむのが難しいという面もあります。住みたい家について自分自身で調べ、考え、イメージをふくらませる必要がある分、やはり労力がかかるといえます。

ハウスメーカーと工務店、どっちを選ぶべき?

ここまで見てきたように、ハウスメーカーと工務店はどちらも一長一短があります。
じっくりと検討するより、むしろ予算は多少高くなっても時間をかけずに安心感やブランド力、平均より上の品質を求めたいという場合はハウスメーカーを中心に探すのが向いているでしょう。逆に、自分たちのニーズを最優先し、手間はかかっても話をよく聞いてオーダーメイドの家を作ってくれる会社と出会いたいという場合は工務店をメインに検討するのが向いています。

ハウスメーカーと工務店にはそれぞれメリットとデメリットがあります。当然、業者によっても細かな違いがあるので、1社1社の特徴を見きわめながら、信頼できる業者を探して依頼しましょう。



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