ミートフリーマンデーとは?週一回の菜食習慣を楽しく始めよう!

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ミートフリーマンデーとは?

ミートフリーマンデーとは、週に一回の月曜日はお肉を食べない日にしようという取り組みのことです。「ヴィーガン」というワードもここ数年で一気に注目が集まっていますが、ヴィーガンは完全菜食主義なのでいざ実践するとなると、とてもハードルが高く興味があっても諦めてしまう方が多いのが現実です。

そこでまずは週一回から始めてみようと呼びかけたのが「ミートフリーマンデー」です。

 

ミートフリーマンデーの始まり

2009年に地球環境の保護や動物愛護などを目的として、元ビートルズのメンバーのポール・マッカートニー氏と、彼の娘たち、メアリー&ステラ・マッカートニーさんが始めた取り組みです。2006年に国連が「空気中のメタンガスを発生させる一番の原因は畜産動物」といった内容のレポートを発表しました。そのレポートに衝撃を受けた彼が国連の「週に一回、お肉を食べないようにする」という提案からミートフリーマンデーの概念へと繋がりました。

 

ミートフリーマンデーの様々なメリットとは何があるのでしょうか

ミートフリーマンデーと地球環境保護の関係

地球温暖化の原因となるガスに、二酸化炭素とメタンがあり、それらはお肉の生産において発生します。メタンガスの発生量が最も多いのが牛のゲップだといわれています。

牛一頭のゲップから発生するメタンは一日あたり500ℓ以上で、農林水産分野で国内の排出される温暖化ガスの一割強を占めています。地球温暖化の進行を遅らせるためにも牛がメタンガスを排出するのを減らす努力が必要となります。

畜産には大量の資源が消費されるといった現状もあります。水・穀物・土地、これらの資源減少や地球温暖化への解決にはお肉を消費しないことが深く関わっているのです。

 

ミートフリーマンデーと動物愛護の関係

動物愛護の観点からヴィーガンやベジタリアンになる人も多くいます。

効率と安定生産を重視した飼育環境の現実を知ると衝撃を受ける人も少なくないと思います。飼養面積や設備内容などの強制力ある法令や具体的な規定、記述がないことから動物虐待といった動物愛護法に違反した飼育環境や飼育方法の現状があります。畜産動物の飼育数が減ることで、動物の命を救うばかりではなく、飼育環境の向上も考えられます。

 

ミートフリーマンデーと健康の関係

お肉を摂らないことによって、糖尿病リスクが通常の食事をしている人に比べて47%から78%低いといわれています。

また、ヴィーガンの人はお肉やお魚の代わりに豆類や野菜などを食べていますが、豆類は癌リスクが9%~18%低いといわれており、野菜は癌のリスクが15%低いと論文で発表されています。

お肉を控えると消化の負担が減少し、心の健康にも効果があるそうです。

 

まとめ

ここ数年、ヴィーガンカフェやレストランが増加しつつあります。見た目もお洒落で美味しいヴィーガン料理が食べられる機会が増えているので気軽に始められる取り組みだと思います。楽しく無理せず、環境にも動物にも、自分自身にも優しい取り組みとしてミートフリーマンデーを実践してみてはいかがでしょうか?